毎日の生活の中でなくてはならない家電はたくさんありますが、洗濯機はその中でも必要度の上位を占めるかと思います。そこで今回は、あまり注目されることのない洗濯機の歴史や仕組みを含めて、どんな経緯や形で進化をし続けてきたのか振り返ってみましょう。
洗濯機の歴史
1691年にイングランドで、世界初の洗濯機および脱水機の特許が成立し、1767年にはドイツで洗濯機が設計され、1797年にはアメリカで洗濯機の特許が成立するなど欧米での開発が早かったのです。1928年には芝浦製作所(現在の東芝)がアメリカの会社から輸入を開始し1930年に日本での販売が開始されたとのことです
しかしその後、1945年に日本は第二次世界大戦に敗れ、主要な都市はほとんど焼け野原になりました。産業は疲弊し、列車も削減、もしくは全廃となるほどでした。少しずつ活気を取り戻し、1950年ごろには白黒テレビ、冷蔵庫と合わせて「三種の神器」という宣伝文句で電気洗濯機を売り出すようになりました。それまでは板を使って手洗いをしていましたが、この頃から洗濯機が家庭用として一般的に広がっていきました。この時代の洗濯機には脱水機能は付いておらず、別の装置として作られていました。
その後1965年に全自動洗濯機が開発されて以降改良が重ねられ現代もその姿で落ち着いています。
仕組み
現在家庭用として使われている洗濯機は大きく分けてドラム式洗濯機と縦型洗濯機の二種類あります。それぞれ原理が異なるため、一つずつ解説していきます。
ドラム式洗濯機
簡単に言うとドラム式の洗い方は叩き洗いの原理を利用していて、モータードライバICをなどから成り立つモーター機能を利用し洗濯槽を回転させ、中で衣類を上から下に落とすようにして汚れを落とします。
縦型洗濯機
ドラム式と比べて縦型は、もみ洗いの方法で、パルセーターと呼ばれる表面がでこぼこな円盤を高速回転させ、洗濯槽内に水流で渦巻を起こし、その中で衣類同士が擦れあうことで汚れを落とします。
おわり
現代ではドラム式洗濯機、縦型洗濯機以外にも乾燥機付き、除菌コース機能、シワ低減コース機能、つけおき機能などさまざまな新しい機能が開発され続けています。今後も洗濯機が私たちの生活をより便利なものになるよう支え続けてくれるでしょう。
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